36協定とは何なのか
本宅のブログで36協定を取り扱ったので、こちらでは愚痴を吐き出します。
昔、監査に行った事業所で、36協定がないことがありました。時間外労働があるのに!
数年前に36協定を締結した後、それっきりだったのです。
問題があることを指摘したところ、そこの社長さん、なんとその場で36協定を作成しました。
その辺にいた労働者に「おい、お前、ここに名前書け」と言って・・・・orz
監査人である、私の目の前で!ですよ?
もう、なんと言って突っ込んだらいいのか分からないです。言葉を失いました。
遵法意識が低い企業様でした。
で、そちらの事業所では、労働者が全く定着していませんでした。
日本人労働者はもちろん、外国人技能実習生ですら、「あそこは嫌」と言う状態でした。
理由は・・・・言わずもがなです。遵法意識が低いからです。
しかし、実際問題、社長にしてみれば「こんな紙切れの何が重要なの??」と疑問を持っても仕方がないです。
労基署は優しいです。臨検で是正命令を出してくれますからね。いきなり送検はしません。
その社長は、是正命令があったら直せばいいやというくらいの感覚でいらっしゃるようでした。
私の監査での指摘も、その場限りという印象でした。今回指摘があったから36協定を作ってやったけど、次また作るかどうかは知らないねというような・・・。
それでいて、「人が集まらない」という愚痴を言うのです。
人が集まらない企業は、何らかの問題を持っていると私は確信しておりまして、その根拠の一つがこちらの企業様でした。
36協定とは、私は使用者を刑事罰から守ってくれるものだという風に認識しております。つまりは、使用者の味方だと。
しかし、そうとは思わない使用者はいるようです。
36協定とは、いったい何なんでしょうね?