Gumma_de_Sharoushiのブログ

群馬で社労士として開業をめざします。→開業しました。

東京と群馬の労務管理の違い【肌感覚】

最近、東京と群馬の労務管理の違いについて、ぼんやりと感じていることがあり、あまり明確な根拠のないことでもありますから、本サイトのブログではなく、こちらにつらつら書いてみます。

 

きっかけは、バイト先

きっかけは、バイト先の先輩従業員二人でした。

 

ひとりはバイト先の違法性にうすうす気づいていましたが、仕方がないこととあきらめていました。通報する気もないようです。

 

もう一人はバイト先の違法性に気づかず、なにか辛いけど、仕方がないことだと思い込んでいました。

 

いっしょに働いていて、ひしひしと感じたのは、二人とも労働法について無知だということです。

 

当たり前かもしれません。私が社労士だから、物足りなく感じるだけなのかもしれません。

 

もうひとつのきっかけ、解決社労士さんの動画

もうひとつのきっかけが、解決社労士さんの動画です。

 

動画では、違法性がないのに、従業員への周知がないばかりに、若い従業員が勘違いしてすぐ労基署に通報してしまうというお話がありました。

 

東京では、通報までのフットワークが軽いなと思いました。

 

そこで思い出したのが、外国人技能実習生たちです。

 

彼らもまた若く、わりと簡単に外国人技能実習機構などの当局に通報していました。

 

若い方たち、外国人たちは権利に敏感なのかもしれません。

 

一方、ある程度の年齢以上は、権利を主張するより、和を以て尊しとなす風潮が強いと感じます。

 

昭和の労務管理

そこで私が考えたのが、群馬の労務管理は昭和の時代のままだなということです。

 

これは肌感覚で申し上げているだけですし、統計もとっていないし、根拠もあいまいなので、あまりまじめに聞いてほしくないのですが・・・・。

 

労働者が無知、かつ、経営者が無知のまま、なんとなく労務管理をし、なんとなくうまくいっていたのが昭和の労務管理

 

それではだめだと、労働者がまず気が付いて、当局に訴えるようになったのが平成の労務管理

 

当局に訴えられる前に、違法性がないか自己チェックし、労働者に啓蒙するのが令和の労務管理

 

・・・・などとと、ぼんやりと考えました。

 

東京はさすがに人口も多いので、ビシバシ労働者が通報することが多く、使用者側も鍛えられている・・・・だから、令和の労務管理が進んでいくのだろうと思います。

 

一方、群馬はというと、人の数がもともと少なく、働く人も少ないです。若い人はもっと少ないです。

 

自分の権利について自覚してる方は少なく、我慢すること、職場の和を大事にすることに価値を置いている方が多いような気がします。

 

だから、昭和の労務管理のまま、進化しないで停滞しているのかなあと思いました。

 

リーマンショックでの体験

私が群馬のことをそんな風に感じるのには理由があります。

 

リーマンショック(2008年9月)が起きたとき、夫の会社(地元ではわりと中堅)は年明けから影響が出始め、人員整理を開始しました(2009年1月)。夫は2009年6月に退職せざるを得ない状況となりました。ちなみに子どもが2009年4月に生まれており、生まれたばかりの幼子を抱えて私と夫は途方に暮れました。

 

幸い、すぐに夫を拾ってくれる会社が見つかりました。リーマンショックの影響は出てないようで、夫も私もほっとしました。これが2009年7月の話です。

 

それでですね、その夫が新しく勤め始めた会社ですが、2009年8月にリーマンショックの影響が出たのですよ。具体的に言うと、取引先から仕事をもらえなくなりました。

 

2009年6月に採用面接を受けたときにはそんな話はひとつもなかったのに、わずか1か月でこの状況の悪化!びっくりしました。

 

それで、初めて私も夫も学んだのですが、群馬では世界の影響が出るまで、タイムラグが半年から1年くらいあるのですね。大きい会社は半年後にもう影響が出ていましたが、小さい会社(夫の勤める新しい会社は従業員30人未満の小さな町工場でした)にリーマンショックの影響が出るまでには約1年かかったのです。

 

労務管理も、群馬はおそらく時代の流れが押し寄せるまで時間がかかるのだと思います。

 

今はまだ、昭和の労務管理の方が群馬は多いように感じます。

 

これもいずれは令和の労務管理に進化していくのでしょうが、果たしていつになるでしょうか。